グレンモーレンジの価格と味 -種類一覧のまとめ比較 – 2023年度保存版

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グレンモーレンジの価格と味 – 種類一覧のまとめ比較 – 2023年度保存版

グレンモーレンジ(グレンモーレンジィ)・シリーズの最新価格を一気に抑え、効率よく購入したいと思ったことはありませんか。華やかな風味と圧倒的な品質で、世界的に大人気のグレンモーレンジ。しかし新作や終売や値上げや変更も多く、常に把握するというのはたいへんです。本記事ではグレンモーレンジの最新情報を網羅的にわかりやすくまとめ、気になる味やコスパについても、日本人の読者目線に拘って書いています。
著者(ウイスキーかつはら)は、現在 ウイスキーの通販サイト「ウイスキーかつはら」を運用しています。対面販売や会員制のウイスキーショップなど合計6サイトの運用経験があり、4ヶ月でウイスキーを2,000本以上販売した実績もあります。エンタメ系コンテンツ運用歴30年とMBAで学んだマーケティングの知識を基に、常にウイスキーの最新情報をお届けしています。
みなさんもグレンモーレンジについて、効率よく知って、効率よく手に入れて、さらに美味しくいただきましょう。

  1. グレンモーレンジの製品ラインナップ
    1. 商品一覧(日本代理店)
      1. グレンモーレンジィ オリジナル
      2. エックス バイ グレンモーレンジィ
      3. グレンモーレンジィ ラサンタ 12年 シェリーカス
      4. グレンモーレンジィ キンタ・ルバン 14年 ポートカスク
      5. グレンモーレンジィ ネクター・ドールソーテルヌカスクTHE NECTARD’OR
      6. グレンモーレンジィ18年
      7. グレンモーレンジィシグネット
    2. 限定品・特別仕様
      1. グレンモーレンジィ 18年 LIMITED EDITION BY AZUMA MAKOTO(限定品)
      2. グレンモーレンジィ バレルセレクト パロ コルタド
    3. 商品一覧(グレンモーレンジ蒸留所)
  2. グレンモーレンジの味わい方
    1. グレンモーレンジの味や香りの特徴
    2. グレンモーレンジの飲み方
      1. ストレート
      2. 加水
      3. ロック
      4. ハイボール
      5. グレンモーレンジを使ったカクテルなど
      6. ハイボール
      7. 水割り
      8. サングリア
      9. ジンジャーエール割り
      10. 生グレープフルーツ
    3. グレンモーレンジと食事とのペアリング
      1. おつまみ
      2. 食事のお供
      3. デザートとの相性
  3. グレンモーレンジ蒸留所について
    1. グレンモーレンジの歴史とブランドストーリー
    2. グレンモーレンジの起源
    3. 創設者の紹介
    4. 最初の蒸留所の設立
    5. 蒸留所の発展と進化
    6. 技術革新の導入
    7. 国際市場への進出
    8. グレンモーレンジ蒸留所を楽しむイベント
      1. 蒸留所見学ツアー
      2. ツアーの内容
      3. 予約方法と料金
  4. グレンモーレンジの製造プロセス
    1. 原材料の選択
      1. 麦芽大麦の栽培
      2. 水源の重要性
    2. 麦芽の製造
      1. 麦芽
      2. 乾燥方法
    3. 発酵
      1. 酵母
      2. 発酵
    4. 蒸留
      1. 蒸留器具の特徴
      2. 二重蒸留
      1. アメリカンホワイトオーク樽
      2. シェリー樽
      3. ポート樽
      4. ワイン樽
      5. ラム樽
  5. グレンモーレンジに関するよくある質問
      1. 保存方法
      2. 開封後の品質保持
      3. グレンモーレンジとはどういう意味ですか?
      4. グレンモーレンジ どこの国?
      5. エックスバイグレンモーレンジの飲み方は?
      6. グレンモーレンジオリジナルの特徴は?
      7. グレンモーレンジって何ウイスキー?
        1. シングルモルトとはどういう意味ですか?
      8. モルトウイスキーの原料は何ですか?
      9. グレンモーレンジの親会社は?
      10. ラサンタとはどういう意味ですか?
      11. グレンモーレンジはどこ?

グレンモーレンジの製品ラインナップ

商品一覧(日本代理店)

早速ですが、現役ラインナップと最新価格です。この章では、いったんMHD モエ ヘネシー ディアジオから代理販売されているものを日本代理店の国内正規品として取り上げます。ちなみに公式ではグレンモーレンジィと表記されていますが、一般的にはグレンモーレンジ表記の方がややメジャーです。

グレンモーレンジィ オリジナル

THE ORIGINAL

柑橘の香りが爽やかな「オリジナル」。その魅惑に満ちた繊細さと複雑な味わいは、世界のモルト愛飲家に広く知られています。

エックス バイ グレンモーレンジィ

X by GLENMORANGIE

シングルモルトでは珍しいミキサーウイスキー。洋ナシとオレンジシャーベット、クレームブリュレやチョコレートファッジの風味のスムースな味わいです。 

グレンモーレンジィ ラサンタ 12年 シェリーカス

THE LASANTA 12 YEARS OLD

上質のオロロソシェリーとペドロヒメネスの樽で熟成。ナッツなどの温かみのある香味が際立つ、芳醇で濃厚なシングルモルトです。

グレンモーレンジィ キンタ・ルバン 14年 ポートカスク

THE QUINTA RUBAN 14 YEARS OLD

良質のルビーポートの樽で熟成した、ブラックチョコレートとミントの風味が際立つシングルモルト。ベルベットのように滑らかな口当たりです。

グレンモーレンジィ ネクター・ドールソーテルヌカスクTHE NECTARD’OR

希少なソーテルヌワインの樽で熟成。レモンタルトのように爽やかでクリーミーな香りと、濃厚かつ滑らかなテクスチャーが特長のリッチなシングルモルトです。 

グレンモーレンジィ18年

18YEARS OLD

じっくりと時間をかけて熟成され、深みを増したレアモルト。パパイヤなどのエキゾチックな果実や花の芳醇な香りと、濃厚な味わいが特長です。

グレンモーレンジィ18年と19年-価格や味や飲み方の違いを徹底比較はコチラ⇒

グレンモーレンジィシグネット

SIGNET

グレンモーレンジィが長年の研究を重ね、チョコレートモルトを使用するなど革新的でユニークな製法で生み出した、ベルベットのような味わいのプレミアム・シングルモルトです。

  • GLENMORANGIE AMONTILLADO FINISH
  • X BY GLENMORANGIE MADE FOR MIXING
  • GLENMORANGIE ORIGINAL 10 YEARS OLD BOURBON CASK
  • THE LASANTA 12 YEARS OLD SHERRY CASK
  • THE QUINTA RUBAN 14 YEARS OLD BOURBON AND PORT CASKS
  • GLENMORANGIE THE NECTAR D’OR A FRENCH PATISSERIE
  • A TALE OF THE FOREST USING AN ANCIENT METHOD OF INFUSING BARLEY WITH WOODLAND BOTANICALS
  • GLENMORANGIE PALO CORTADO FINISHED IN THE RAREST SHERRY CASKS
  • GLENMORANGIE COGNAC CASK FINISH COGNAC CASK FINISH
  • GLENMORANGIE MALAGA CASK FINISH DELICIOUSLY SWEET
  • GLENMORANGIE 15 YEARS OLD CADBOLL ESTATE THE ESSENCE OF OUR HIGHLAND HOME
  • GLENMORANGIE 18 YEARS OLD EXTREMELY RARE
  • AZUMA MAKOTO X 18 YEARS OLD A DELICIOUS COLLABORATION
  • GLENMORANGIE 19 YEARS OLD VENERABLE, YET VIBRANT SONOMA-CUTRER RESERVE 
  • 25 YEAR OLD ONLY 1,000 BOTTLES

限定品・特別仕様

グレンモーレンジィ 18年 LIMITED EDITION BY AZUMA MAKOTO(限定品)

フラワーアーティスト東信によるコラボレーションモデル。グレンモーレンジィ 18年を味わったときの感覚を花で表現しました。希少なシングルモルトのリッチでフローラルなバランスを、世界各地から集められた約100種類の花で「ダンシング フラワーズ オブ グレンモーレンジィ」として。それは味覚的な体験を通じて、咲き誇る花のイメージが浮かぶような、香り、味わい、視覚も含めた五感に訴える超感覚的な体験とも言えるアートピースとなりました。グレンモーレンジィ18年の限定パッケージという解釈で大丈夫です。通称、「グレンモーレンジ 花」や「グレンモーレンジ18年 azuma」などと略される場合があります。
希望小売価格:14,000円(税別)/ 15,400円(税込)
容量:700ml
アルコール度:43度
熟成樽:バーボン樽、オロロソシェリ―樽
発売日:2021年9月8日(水)より順次発売

グレンモーレンジィ バレルセレクト パロ コルタド

「グレンモーレンジィ マラガ・カスクフィニッシュ」、「グレンモーレンジィ コニャック・カスクフィニッシュ」(ともに日本未発売)に続く第3弾。グレンモーレンジィ初の希少なパロ コルタドシェリーの樽で追加熟成させた、エレガントな甘さと豊かなナッツの風味を感じる12年熟成のウイスキーです。
・希望小売価格 13,300円(税抜) / 14,630円(税込)
・容量 700ml
・アルコール度数 46度
・熟成樽 バーボン樽(8年)+ パロ コルタド シェリー樽(4年)ノンチルフィルター
・発売日 2023年5月24日(水)より順次販売

商品一覧(グレンモーレンジ蒸留所)

グレンモーレンジの味わい方

グレンモーレンジと一言でいっても、味わいや飲み方は各種類によって異なります。詳細は個別となること承知の上、あくまでも読み物として一般的なグレンモーレンジと括り記載しています。

グレンモーレンジの味や香りの特徴

グレンモーレンジのウイスキーは、フルーティで花の香りが特徴的であり、さらにスパイシーやバニラのニュアンスも感じられます。口に含むと、滑らかで豊かな味わいが広がります。

グレンモーレンジの飲み方

ストレート

グレンモーレンジは、ストレートで飲むことで、その香りや味わいをダイレクトに楽しむことができます。

加水

ストレートにごく少量の水を加えることで、香りが広がります。ほんの1滴から全体の半分の量位までで、好みの加減を見つけてみてください。ストレートだけでは気が付かなかった風味に驚くかと思います。

ロック

氷を加えることで、味わいがややマイルドになり、飲みやすくなります。暑い日やリラックスしたいときにおすすめです。

ハイボール

炭酸水割りにすることで、さっぱりとした飲み口になります。食事のお供に最適です。またシングルモルトのハイボールを初めて飲む人は、これまで飲んで来たようなコンビニや居酒屋のハイボールとは一線を画する程、衝撃的な体験が味わえるでしょう。

グレンモーレンジを使ったカクテルなど

グレンモーレンジを使ったカクテルも美味しく楽しめます。あらためて調べてみましたが、ほとんどが直訳か、バーやプロのレシピなんですよね。

「ライムをひと絞りと、洋梨一切れを。」

とか書かれていても、食品が家庭になければ冒険することすらできません。そこで、ここでは見栄を張らず、できれば無料か家でできるグレンモーレンジを使ったカクテルだけを紹介します。また、ベースはグレンモーレンジオリジナルかエックスバイにしてください。あるからと言って、シェリー系だと微妙な味になったりしますし、19年を使うのは勿体なさすぎます。初めてトライする人は、必ずグレンモーレンジィオリジナルかエックスバイからはじめましょう。

ハイボール

氷→グレンモーレンジ(30m)→強炭酸水(90ml)の順でグラスに入れ(1:3の割合)、軽く一回混ぜて完成です。やや濃い目に仕上がります。アルコールが苦手な人は、1:6ぐらいで作っても、なぜか旨いのがグレンモーレンジ。濃い目に飽きた人も、ぜひやってみてください。

水割り

氷→グレンモーレンジ(50ml)→水か炭酸水100ml→軽く混ぜる→(もしあれば)みかんやレモンやオレンジのスライス1片。これも濃い目です。

サングリア

麦茶のピッチャーなどに、氷をいれて、グレンモーレンジ(200ml)、濃縮還元でもいいので果汁100%ジュース(200ml)と、できれば炭酸水なければ普通の水 (150ml)を注ぎ、果物のスライス二切れ程度を混ぜて冷蔵庫で数分ほど馴染ませれば完成です。大量に作って皆で飲んだり、お風呂上がりにもどうぞ。

ジンジャーエール割り

氷 グレンモーレンジィ 50ml ジンジャーエール50ml レモン1カット 軽く混ぜる。できれば、普通のコンビニのジンジャーエールよりも、成城石井などに置いてあるような本格派ジンジャーエールで試して欲しいです。ジンジャーエール割りは、通な人程敬遠されがちなのですが、本格派ジンジャーエールで、グレンモーレンジの持つフルーティーさの底力をぜひ味わって欲しいです。

生グレープフルーツ

グレンモーレンジ(50ml)グレープフルーツジュース(30ml)水(25ml)、グレープフルーツの皮 1片。面倒でも、ここは頑張ってグレープフルーツを買って来てほしい。絞り器がなければ、手絞りで充分です。今までのグレープフルーツサワーが何だったんだろうとなります。

グレンモーレンジと食事とのペアリング

おつまみ

チーズやナッツ、チョコレートなどがグレンモーレンジとの相性が良いおつまみですが、個人的にナンバーワンはフルーツです。しかも、「みかん/オレンジ」や「なし」「桃/ピーチ」など、日本の家庭にあるようなものが最高に合います。お腹がいっぱいになってからの食後酒がどうも苦手だという人も、ぜひやってみてください。

食事のお供

グリルした肉料理や海鮮料理との相性も抜群で、食事をより一層楽しむことができます。

おそらく、このシーンで飲む機会が最も多いかと思います。ハイボールでぜひどうぞ。

デザートとの相性

アイスクリームやフルーツケーキといったデザートとも相性が良く、甘みを引き立ててくれます。もちろん、先程紹介したフルーツもいいのですが、一般的な甘いものでも充分楽しめます。ウイスキー好きからの有名どころでは、「雪見だいふく」のウイスキー掛けです。通常ならバランタインやジャックダニエルなどでもいいのですが、グレンモーレンジはグレンモーレンジで、また違った風味が楽しめます。

グレンモーレンジ蒸留所について

グレンモーレンジは、スコットランドのハイランド地方に位置する、歴史あるウイスキー蒸留所です。ここでは、創業者ウィリアム・マシューソンの情熱から始まり、技術革新や国際市場への進出によって、成長を続けているグレンモーレンジの歴史とブランドストーリーについてご紹介します。

グレンモーレンジの歴史とブランドストーリー

  • 1843年: ウィリアム・マシューソンによって最初の蒸留所が設立される。
  • 1887年: グレンモーレンジ蒸留所が拡張され、生産能力が向上する。
  • 1918年: グレンモーレンジ社がマクドナルド・アンド・ミューア社に売却される。
  • 1931年 – 1936年: 経済不況により一時的に生産が停止する。
  • 1958年: 蒸留所が再び拡張され、蒸留器の数が増える。
  • 1977年: グレンモーレンジがウィスキー市場で高評価を受け、需要が急増する。
  • 1980年代: 新たな熟成方法や樽の種類を試みることで、バリエーション豊かな製品が開発される。
  • 1990年: グレンモーレンジのウィスキーが世界的に有名になり、輸出が急増する。
  • 2004年: モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)グループがグレンモーレンジ社を買収し、ブランドがさらに力をつける。
  • 2010年: グレンモーレンジ社は、環境保護活動を積極的に行い、持続可能なウィスキー生産に取り組む。
  • 2020年代: グレンモーレンジは、技術革新を取り入れた独自のウィスキー造りを確立し、その評価を高める。

1843年に創業者ウィリアム・マシューソンによって設立されたグレンモーレンジ蒸留所は、その後の歴史の中で何度も拡張や改革を行ってきました。1887年には、蒸留所が拡張され、生産能力が向上。20世紀初頭にはマクドナルド・アンド・ミューア社に売却され、経済不況を乗り越えることができました。

1980年代以降、新しい熟成方法や樽の種類を試みることで、バリエーション豊かな製品が開発され、グレンモーレンジはさらなる評価を受けるようになります。また、2004年にはモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)グループに買収され、ブランド力がさらに向上しました。

グレンモーレンジは、環境保護活動も積極的に行っており、2010年から持続可能なウイスキー生産に取り組むなど、環境にも配慮した姿勢を貫いています。

このような歴史を経て、現在のグレンモーレンジは、世界中のウイスキー愛好家から愛される蒸留所となっています。その歴史とブランドストーリーは、グレンモーレンジの魅力をさらに引き立てる要素となっており、今後も多くの人々に支持され続けることでしょう。

グレンモーレンジの起源

グレンモーレンジの歴史は、1843年にスコットランドのハイランド地方で創業者ウィリアム・マシューソンが蒸留所を設立したことに始まります。ウィリアムは、最高品質のウイスキーを生産することを目指し、最初の蒸留所をタイン川沿いに建てました。

創設者の紹介

ウィリアム・マシューソンは、グレンモーレンジの創設者であり、最初の蒸留所の設立者です。彼の情熱こそがグレンモーレンジの基礎を築き、その後のブランドの成長を支えることとなりました。

最初の蒸留所の設立

グレンモーレンジの最初の蒸留所は、ハイランド地方のターロギーの泉近くに設立されました。理由は、ターロギーの泉の湧水はミネラル分が豊富で、ウィスキー造りに適した環境が整っているからです。グレンモーレンジの蒸留所は、ビール工場を改修して設立されたもので、その後170年以上の歴史を持っています。グレンモーレンジは、ターロギーの泉の湧水を利用して、最初の蒸留所を設立し、その後の発展を遂げました。

蒸留所の発展と進化

グレンモーレンジ蒸留所は、創設以降、拡張や改革を繰り返してきました。1887年の拡張により、生産能力が向上。20世紀初頭には、マクドナルド・アンド・ミューア社に売却され、経済不況を乗り越えることができました。

技術革新の導入

1980年代以降、新しい熟成方法や樽の種類を試みることで、バリエーション豊かな製品が開発されました。これにより、グレンモーレンジはさらなる評価やレビューを受けるようになりました。

グレンモーレンジは、技術革新を取り入れることで、独自のウィスキー造りを確立しました。グレンモーレンジの蒸留所では、キリンのように背の高い蒸留器を使用し、独特の風味を生み出しています。例えば、グレンモーレンジでは、独自の追加熟成法を開発し、様々な樽を使った風味豊かなウィスキーを生み出しています。

国際市場への進出

グレンモーレンジは、独自の製法と技術革新を駆使して、国際市場へ進出し、世界中で愛されるウィスキーブランドとなりました。女性やウィスキー初心者からも人気があり、高品質なウィスキーを生み出すことで国際的な評価を受けています。

2004年にモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)グループに買収されたことで、ブランド力がさらに向上。この結果、グレンモーレンジは世界中のウイスキー愛好家に支持される存在となりました。

グレンモーレンジ蒸留所を楽しむイベント

蒸留所見学ツアー

グレンモーレンジ蒸留所では、ウイスキー愛好家や観光客に向けた見学ツアーが開催されています。ツアーでは、蒸留所の歴史や製造プロセスを学ぶことができ、最後には試飲も楽しめます。

ツアーの内容

ツアーでは、まず蒸留所の起源や歴史についての紹介があります。その後、ウイスキーの製造プロセスが説明され、蒸留器具や熟成倉庫を見学します。最後に、様々なグレンモーレンジのウイスキーを試飲し、味や香りの違いを体験できます。

予約方法と料金

蒸留所見学ツアーは、事前予約が必要です。公式ウェブサイトから予約フォームにアクセスし、希望の日時と人数を入力登録して予約を完了させます。料金は、ツアー内容によって異なりますが、一般的に大人は20ポンド〜30ポンド程度です。子供や学生、シニア向けの割引も用意されています。※2022-2023年確認。

グレンモーレンジの製造プロセス

原材料の選択

麦芽大麦の栽培

グレンモーレンジは、厳選された麦芽大麦を使用しています。最高品質の麦芽大麦は、ウイスキーの風味や香りに大きな影響を与えるため、その栽培や選択には細心の注意が払われています。

水源の重要性

ウイスキー製造において、水は非常に重要な要素です。グレンモーレンジは、ピュアでミネラル豊富な水を使用しており、ウイスキーに独特の風味と滑らかさをもたらします。

グレンモーレンジの水源は、スコットランド高地のターコイズ湖(Tarlogie Springs)という湧き水です。この湖は、周囲の丘陵地帯から湧き出る水が豊富なミネラルを含んでおり、特に硬度が高いことで知られています。石灰岩や砂岩を通過する際に、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が溶け込むことが硬度を高めています。

硬水は、ウイスキーの製造過程で麦芽の糖分を効率的に抽出するのに適しており、発酵や蒸留時にも特徴的な風味をもたらします。そのため、ターコイズ湖の硬水がグレンモーレンジの独特の味わいに寄与していると言えます。このような独自の水源が、グレンモーレンジのウイスキーに豊かな味わいや香りをもたらす重要な要素となっています。

麦芽の製造

麦芽

麦芽化(ばくがか)=モルティングプロセスのことです。これは、大麦の穀粒を発芽させて麦芽を作る過程のことを指します。麦芽化によって、麦芽中に存在するデンプンを糖分に分解する酵素が活性化され、ウイスキー製造に必要な糖分が得られるようになります。この麦芽化過程は、ウイスキーの味わいや香りに大きく影響する重要な工程です。

モルティングは、大麦を発芽させて麦芽に変えるプロセスです。この過程で、デンプンが糖分に変わり、後の発酵プロセスでアルコールが生成される基盤が作られます。

乾燥方法

グレンモーレンジの麦芽の乾燥方法は、伝統的な「間接火」を用いて行われています。この方法では、麦芽を乾燥させるための熱源として、炉が使用されます。

「炉」とは、麦芽(モルト)を乾燥させるために使用される特殊な設備です。ウイスキー製造において、大麦を麦芽化させた後、乾燥プロセスが行われます。この乾燥プロセスにおいて、炉が重要な役割を果たします。

炉の中で燃料(ピート、木材、ガスなど)が燃焼し、その熱で麦芽を乾燥させます。炉の上部にある床に麦芽を広げ、熱を伝えることで水分を除去し、乾燥させます。炉で燃やす燃料によって、麦芽の香りや風味に影響が出ることがあります。

例えば、ピートを燃料として使用することで、独特のスモーキーな香りが麦芽に付着し、最終的なウイスキーにもその風味が反映されます。一方、グレンモーレンジでは、ピートの煙をほとんど使用せず、非常に軽いピート香を持つ麦芽を使用しています。このため、グレンモーレンジのウイスキーは、フルーティーでエレガントな風味が特徴となっています。

炉からの熱は、伝達管を通じて麦芽を乾燥させるための床に伝わり、乾燥が行われます。

間接火による乾燥方法の特徴は、燃焼ガスと麦芽が直接接触しないため、麦芽に煙や燃焼ガスの影響が与えられにくい点です。これによって、グレンモーレンジのウイスキーは、煙の影響を受けずに繊細でフルーティな香りや味わいが生まれることができます。乾燥方法は、ウイスキーの個性や特徴を大きく決定する要素のひとつであり、グレンモーレンジの魅力的な味わいを生み出す重要な工程となっています。

発酵

酵母

酵母は、蒸留所独自の特徴的な風味と香りを生み出す重要な要素です。酵母は、発酵プロセスで麦芽糖を分解し、アルコールや二酸化炭素、エステルや他の香り成分を生成します。これらの成分がウイスキーの個性や風味に影響を与えます。

グレンモーレンジ蒸留所では、独自の酵母株を使用しています。この酵母株は、フルーティーで複雑な香りや独特の風味をもたらすことが特徴となっています。厳密な品質管理の下で、発酵槽に酵母を添加し、一定の温度や環境条件で発酵が進むようにしています。

酵母はウイスキー製造において非常に重要な役割を果たしており、蒸留所ごとに異なる酵母株を使用することで、それぞれ独自の個性や特色を持ったウイスキーが生まれています。グレンモーレンジの酵母は、その独特な風味や香りを生み出す上で重要な役割を果たしていると言えます。

発酵

発酵は、酵母が麦芽糖を分解してアルコールや二酸化炭素を生成するプロセスであり、ウイスキーの味わいや香りに大きな影響を与える重要な工程です。

グレンモーレンジ蒸留所では、独自の酵母株を使用して発酵を行っています。この酵母株は、フルーティーな香りと独特の風味をもたらすことが特徴です。また、発酵プロセスの環境や条件も、ウイスキーの品質に大きな影響を与えます。蒸留所では、発酵槽の温度や酵母の添加量を厳密に管理し、一定の品質が保たれるようにしています。

発酵が終わると、アルコール度数が約8%程度の「ウォッシュ」と呼ばれる液体が得られます。このウォッシュは、次の工程である蒸留プロセスに進むことで、さらにアルコール度数が上がり、独自の味わいや香りが生まれることになります。

蒸留

蒸留器具の特徴

グレンモーレンジ蒸留所は、その独特なウイスキーの風味を生み出すために、特別な蒸留器具を使用しています。この蒸留所では、スコットランドで最も高い蒸留器具として知られる、約5.14メートルの高さを持つ銅製のポットスチルを使用しています。その高さのおかげで、蒸留過程でアルコール蒸気がより長い距離を移動し、軽やかでエレガントなウイスキーが生成されます。この独特な蒸留器具が、グレンモーレンジのウイスキーに華やかでフルーティーな風味を与える秘密となっています。

二重蒸留

二重蒸留とは、ウイスキーの製造過程で、蒸留を2回行うことです。一般的に、スコットランドのシングルモルトウイスキーは、この二重蒸留が一般的です。グレンモーレンジも例外ではなく、二重蒸留を採用しています。

二重蒸留の目的は、アルコール度数を上げるだけでなく、風味や香りを調整することです。最初の蒸留では、アルコール度数が低いスピリッツが得られます。最初の蒸留だけだと、不純物や重たい成分が多く含まれています。二度目の蒸留で、より純度の高いアルコールを抽出し、不要な成分を除去します。二度目の蒸留で、アルコール度数が上がるだけでなく、よりフルーティーでエレガントな風味のウイスキーが生まれます。

グレンモーレンジは、この二重蒸留と独特な蒸留器具を組み合わせることで、他のウイスキーとは一線を画す、複雑で繊細な風味を持つシングルモルトウイスキーを生み出しています。

二重蒸留によって、アルコール度数を上げ、香りや風味はより濃厚になります。また、不純物が取り除かれ、滑らかでクリアな味わいのウイスキーが生み出されるのです。

グレンモーレンジでは、ウイスキーの熟成に様々な種類の樽を使用しています。それぞれの樽がウイスキーに異なる風味や香りを与えることで、独特の味わいを生み出しています。以下に、グレンモーレンジで使用される主な樽の種類と特徴をご紹介します。ギフトやプレゼントの際に好みの樽を聞いておくのも良いでしょう。

アメリカンホワイトオーク樽

アメリカンホワイトオーク樽は、グレンモーレンジのウイスキーの熟成に最も一般的に使われている樽です。この樽は、バーボンウイスキーの熟成に使われた後、スコットランドへ運ばれ、グレンモーレンジのウイスキー熟成に使用されます。アメリカンホワイトオーク樽は、ウイスキーにバニラやキャラメルのような甘い香りを与え、やわらかくクリーミーな口当たりを生み出します。

シェリー樽

シェリー樽は、スペイン産のシェリー酒の熟成に使われた後、ウイスキーの熟成に使用されます。シェリー樽がウイスキーに与える影響は、樽の材質(ヨーロッパオークまたはアメリカンオーク)やシェリーの種類(オロロソ、ペドロ・ヒメネスなど)によって異なります。一般的に、シェリー樽はウイスキーにリッチでフルーティーな風味や、ナッツやドライフルーツのような複雑な香りを与えます。

ポート樽

ポート樽は、ポルトガル産のポートワインの熟成に使われた後、ウイスキーの熟成に使用されます。ポート樽がウイスキーに与える影響は、樽の材質やポートワインの種類によって異なりますが、一般的には、ウイスキーに濃厚で甘い風味や、スパイスや赤い果実のような香りを与えます。

ワイン樽

ワイン樽は、さまざまな種類のワイン(赤・白・甘口など)の熟成に使用された後、ウイスキーの熟成に使用されます。ワイン樽がウイスキーに与える影響は、元々熟成されていたワインの種類や樽の材質によって異なります。一般的に、ワイン樽はウイスキーにフルーティーでエレガントな風味や、ベリーやシトラスのような爽やかな香りを与えます。

ラム樽

ラム樽は、カリブ海産のラム酒の熟成に使われた後、ウイスキーの熟成に使用されます。ラム樽がウイスキーに与える影響は、ラム酒の種類や熟成期間によって異なりますが、一般的には、ウイスキーにトロピカルフルーツや甘いスパイスのような独特の香りと風味を与えます。

これらの樽は、それぞれ異なる特徴を持っており、ウイスキーに多様な風味や香りを与えます。グレンモーレンジでは、これらの樽を組み合わせることで、さまざまなバリエーションのウイスキーを生み出しています。ウイスキー好きにとって、樽の種類や熟成方法によって生まれるウイスキーの多様性は、まさに魅力の一つです。

グレンモーレンジに関するよくある質問

保存方法

ウイスキーの保存方法は、その品質や風味を長期間保つために重要です。適切な保存方法を守ることで、ウイスキーを美味しく楽しむことができます。よく言われるように、ウイスキーは直射日光や高温多湿を避け、冷暗所で保存してください。以下に詳細を記載します。

温度管理:ウイスキーは、温度変化が少ない場所で保存することが望ましいです。理想的な温度は、15℃〜20℃です。暖房やエアコンの効いた部屋、または窓際など温度変化の激しい場所は避けましょう。

直射日光を避ける:ウイスキーは、紫外線に弱いため、直射日光の当たらない場所に保管してください。直射日光に長時間さらされると、ウイスキーの色や味が変わることがあります。

湿度管理:保存場所の湿度は、50%〜70%が理想です。湿度が低すぎると瓶のコルクが乾燥し、空気が漏れる原因となります。一方、湿度が高すぎると、コルクが腐る可能性があります。

立て保管:ウイスキーは、瓶を立てた状態で保管してください。横に寝かせて保管すると、コルクがウイスキーに触れ、味が変わる可能性があります。

開封後の品質保持

そもそも開封後のお酒や酒類は酸化が進むため、できるだけ早く飲み切ることが望ましいです。開封後、ボトル内で味や香りがよい方向に変化する場合もあるのですが、一般的には開封後の設計までされていないと考えておいた方が無難です。
開封後は、蓋をしっかり閉めて空気の侵入を防ぎ、冷暗所で保存してください。また、開封後の品質保持のためにパラフィルムを使って密閉する方法をおすすめします。
酸化や温度変化といったポイントを押さえた保存方法によって、ウイスキーの美味しさを長期間維持することができます。大切なウイスキーを楽しむために、適切な保存方法を実践しましょう。
パラフィルムとは、主に実験室で使われる柔軟で伸縮性のあるプラスチックフィルム用品です。一般的には試験管やフラスコの口を密閉するために使われますが、ウイスキー開封後の品質保持にも役立ちます。パラフィルムは空気や水分の透過性が低く、開封後のウイスキー瓶の蓋周りを密閉することで、酸素との接触を最小限に抑え、ウイスキーの風味や香りを長期間保持することができます。
パラフィルムの巻き方は以下の通りです。指の長さ程度の一枚のパラフィルムを手で伸ばしながら、ウイスキー瓶の蓋と瓶の接続部分の周りに巻いていきます。伸ばしながら巻くことで、フィルムが密着し、しっかりと空気を遮断できます。初めての人は巻く前に、びょんびょん3-4回ほど伸ばすと失敗しにくいです。よく伸ばすことによって、縮もうとする力がより強まるので、よく伸ばす方が密閉性は高まります。ただしあまり伸ばしすぎると破れてしまうので、コツや見極めの習得に、数本分ほど掛かると思っておいてください。最後に、残りのフィルムの端を指で押さえて密着させたら完成です。在庫の豊富なネットストアで注文すると、すぐ発送・配送されますので、早く施した方がいいです。

パラフィルムを使用することで、開封後のウイスキーの品質を長期間維持することができます。ウイスキー愛好家にとって、このような小さな工夫が大切な味わいを守るために役立ちます。

グレンモーレンジとはどういう意味ですか?

グレンモーレンジはスコットランドのゲール語で、「丘の谷」という意味です。この名前は、蒸留所があるスコットランドの美しい丘陵地帯を表しています。

グレンモーレンジ どこの国?

グレンモーレンジはスコットランドで生産されるウイスキーです。※スコットランドはイギリス(イングランド)の最北端に位置する国です。

エックスバイグレンモーレンジの飲み方は?

エックスバイグレンモーレンジは、カクテルだけではありません。ストレート、ロック、ハイボールなど、好みに合わせて楽しむことができます。

グレンモーレンジオリジナルの特徴は?

グレンモーレンジは、最もポピュラーな「オリジナル」が10年熟成されています。グレンモーレンジオリジナルは、フルーティで華やかな香りと滑らかな口当たりが特徴のシングルモルトウイスキーです。

グレンモーレンジって何ウイスキー?

グレンモーレンジはシングルモルトウイスキーです。

シングルモルトとはどういう意味ですか?

シングルモルトは、1つの蒸留所で生産された麦芽大麦100%のウイスキーを指します。ブレンドされていないため、蒸留所ごとの個性が強く出るのが特徴です。

モルトウイスキーの原料は何ですか?

モルトウイスキーの主な原料は、麦芽化した大麦、水、酵母です。麦芽化した大麦から糖分を抽出し、酵母によってアルコール発酵させ、蒸留して作られます。

グレンモーレンジの親会社は?

グレンモーレンジの親会社は、フランスの高級ブランドを展開する「LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)」グループです。LVMHは、ファッション、化粧品、時計、ジュエリー、ワイン・スピリッツなど、多岐にわたる分野で活動しています。

ラサンタとはどういう意味ですか?

ラサンタはスペイン語で「聖なる」を意味します。グレンモーレンジラサンタは、オロロソ・シェリー樽で追加熟成されたシングルモルトウイスキーで、その名前はシェリー樽由来の特徴的な風味にちなんでいます。

グレンモーレンジはどこ?

グレンモーレンジ蒸留所は、スコットランド北部のハイランド地域に位置しています。その美しい風景と豊かな水源が、グレンモーレンジのウイスキーに独特の風味と個性を与えています。

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著者:ウイスキーかつはら
ウイスキーかつはら

1970年生まれ。今年でWeb歴35年。かれこれ、50本以上のWebサイトやアプリやゲームを運用してきたので、いつの間にか、ベテランのWebプランナーと言われるようになりました。
溜まってきたイロハを公開しつつ、実際に自分の店舗で仕入れたウイスキーを中心に紹介しています。
ウイスキーでも飲みながら、ゆっくり見ていってくださいな。末永くよろしくお願いします。

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